ジョブサポートを始めて以来25年、ずっと応援してくださっている方が、庭で採れたからと送ってくださったのです。
ありがとうございます。
「はたらく大人に フィット」が11月9日(古小烏公園バザー)と18日(中央区役所)に出店を予定しているカフェ「まちのかど」でお出しするジュースに使わせていただきます。
目の前で淹れるコーヒーがメインなのですが、いろんな柑橘類でジュースを作ってお出ししています。
これまで、9月のわずかな期間出荷される摘果みかん(他のミカンを大きくおいしくするために間引きした小さくて青くて甘酸っぱいミカン)や木酢を絞って甘みを加えて、炭酸で割って提供しましたが、香りも強くておいしいんです。
自動販売機でいつでも買える、まろやかなジュースとは全く違って、甘くてすっぱくて口の中がパチパチと刺激的です。
柚子なら一層香りが立つでしょうから、今から楽しみです。
送ってくださった方は関東にお住まいで、もう30年以上前に、埼玉県にある自由の森学園を見学した際に、偶然にも一緒に見学した方でした。
日本の教育への危機感から、有志が寄付を募って設立したとの趣旨や経過などの説明を聞いた後「自由に見て回ってください」と言われて、2人で校内を見て回りました。
授業中でも教室の出入りは自由で、あちこちの教室を覗きましたが、実際生徒さんも出たり入ったりしています。
「ウロウロしてはいけない」「授業をきちんと受けなさい」など、校則で縛るのではなく、生徒を引き付ける授業をするんだという先生方の決意をひしひしと感じました。
具体的なことで、今でも覚えているのが、体育の授業です。
先生が「体育はね、早く走れるようになったり、鉄棒ができるようになることではないんだ」「自分の体を育てることなんだよ」と言われているのを聞いて、目からうろこでした。
運動の苦手な私は、体育の時間も運動会も苦手で、できるだけ避けてきたのが、もったいなかったなあと、こんな先生の授業を受けたかったなあと残念に思ったことでした。
見学が終わって、一緒に都心まで戻る電車の中で、いろいろと話をし、別れるときには、お互いの住所などを交換するほどに打ち解けていたのが、今思い出しても不思議です。
でもまあ、そもそも、日本の教育に強い問題意識を持った方々が開校した自由の森学園を見学に来たこと自体が、共通の関心があったという事で、ご縁があったのでしょう。
以来、年賀状の交換は続き、ジョブサポートを立ち上げる時からずっと関心を持って応援していただいてきました。
昨年は、おつれあいと2人で、社領の事業所も見学に来て下さり、30数年ぶりに再会!
たった1回お会いした方とこんなに長くお付き合いが続くとは想像もできませんでした。
ちなみに、音楽家で俳優でもある星野源さんが、この学校の卒業生と聞いて、見学した時の自由でのびのびとした教室や授業の雰囲気を思い出して、さもありなんと思ったことでした。