今年もあとわずかになりました。
異例づくめの1年でしたが、年末もしかり。
「師走」という言葉をあまり聞きませんし、年末年始の海外旅行も今年はあり得ません。
一方「おせち」という言葉はよく聞くように思います。
通勤時のラジオで、「ひとりおせち」「豪華おせち通販」「100円おせち」とか、耳慣れない言葉を聞きます。
ネットで見てみると「100円おせち」は、コンビニが出していて、好きなものだけを買ってきて、お正月を祝うということでしょう。また、海外旅行もできないから、その分で豪華なおせち料理を買って埋め合わせようという方も多いという話が出ていました。
時代の動きに合わせて、いろいろな新しいモノやサービスが生まれます。
ワクチンが行き渡って、コロナ感染が収まってきたとしても、人と人との距離の取り方や生活スタイル、社会のシステムはずいぶんと変わって行くのだろうと思います。
2020年は、世界中がコロナ一色となった1年でした。
去年の今頃は、まだ中国やクルーズ船とか、よそのニュースとして見ていただけでしたし、こんなにコロナコロナに明け暮れる1年になろうとは、想像もしていませんでした。
次々に変化する状況に、法人として、各事業所の事情に応じて、目の前のコトに対処するだけで精一杯で、正確な日時は覚えていないのですが、2月のコラムには「マスクがない!」と書いていますし、学校も休校となり、会合や研修会の中止がだんだんと増えてくるなど、2月3月にもいろんな面で影響が出始めていました。
4月初めの緊急事態宣言後、福岡市からの要請で、利用者さんは原則「通所しないで家に居てください」としたのが4月10日で、経験したことのない怒涛の日々が続きました。
通勤時の感染リスクを減らすために、スタッフの勤務時間を短縮し数名ずつ自宅待機を指示する一方、在宅生活を送る利用者さんへ毎日朝夕2回電話などで連絡して、体調や生活の様子、訓練状況などをお聞きし、在宅での訓練の把握やアドバイスなどを続けました。
また、24時間介護サービスを利用しておられる方は、昼間のヘルパーが見つかるまで1ヵ月間通所を続けられましたし、「家に1人いると不安」と訴えられる1人暮らしの方やご家族からの要望で、ずっと通所を続ける方もおられたので、事業所での直接の支援も続きました。
就労継続支援B型事業である郷口事業所では、これらの支援に加えて、受注している作業や施設外就労先3ヵ所があり、発注してくださっている企業様などにご迷惑をおかけすることは何としても避けたいと、他の事業所からの応援も投入して必死で対処しました。
そのおかげで、6月に利用者さんが通所されるようになった時も、そのまま作業を続けることができましたし、工賃も支払うことができました。
6月から利用時間を小刻みに伸ばして、現在は10時~15時までとし、スタッフは8時間勤務には戻しましたが、通勤時の感染リスクを避けるために時差勤務として、今も臨戦態勢は続いています。
たくさんの方々が亡くなり、失業者も増え、生活に困難を抱えた方も増えるなど大変な1年でしたが、そんな中でも、・・そんな中だからこそと言えるかもしれませんが、命より大切なものはない!日常の生活こそかけがえのないものだ!そして、その命や生活を支えているのは誰か?ということを、多くの人が思い知った2020年だったとも言えます。
2021年はどんな1年になるのでしょうか。