「所内研修『障害者殺傷事件を考える』」

「津久井やまゆり園」殺傷事件の報道に接してすぐの驚愕と混乱が少し収まると、障がいのある方への支援を仕事とする私たちは、どう受け止め、どう行動すべきかを、スタッフ全員が自省し考えねばならないと考えました。

そこで、毎月1回実施している全スタッフ対象の所内研修の予定を、急遽変更して、この事件を見つめることにしました。

  1. 「この事件をどう受け止めたか」を、各自文章にする。
  2. 入所施設「板屋学園」施設長の椎葉氏に、重度重複障がいのある方への支援について講演いただき、自分たちの職務を振り返る。
  3. 自分たちの職務は何なのかを考え、文章にし、職場やグループで話し合う。
  4. 職場やグループで話し合ったことを発表し、その発表を元に、別の小グループで話し合いを持つ。
  5. 発表を聞いたり小グループで話し合ったりしたことを、各自まとめ、「私たちの仕事や役割は何なのか?」を考え報告書として提出する。

・・・というところまで、進みました。

日頃、目の前の利用者さんへの具体的な支援を最優先に仕事をしがちなので、改めて支援者としての立ち位置を深く考える機会にしたいと考えての取り組みでしたが、何人ものスタッフから「話し合う中で、違う考えに触れたことは、とてもよかった」という意見が出ていました。
10月は、どんなカタチの研修会にするか検討中です。

7月から始めたこの取り組みは、10月で一旦締める予定ですが、今後こうした取り組みを繰り返していかねばいけないと考えています。