20年ほど前、福祉施設(当時は、授産施設と言いました)以外で働いている障がいのある人は、本当に稀でした。
家庭の中で「子ども」のままで暮らすか、福祉施設の中で「かわいがられる障害者」としてチャレンジをあきらめて生きるか・・・・、障がいのある人にとって選択肢は多くありませんでした。
そんな厳しい中でも、がんばって就職する方もおられましたが、職場でも地域の中でも様々な壁にぶつかり孤立無援でがんばって心身の不調やトラブルで離職する方もおられました。
なぜ障がいがあると、そんなにがんばらねばならないのだろう?
そんなにがんばらなくても、社会の中で働いて暮らすことができないのだろうか?
そのための支援って、そんなに大変なことだろうか?
案外、ちょっとした支援や配慮があれば、施設の外に出て働いたり暮らしたりできるのではないかしらん?
と、素朴な疑問を持ったのが始まりでした。