「移転の準備が着々と」

 福岡市博多区千代に3カ所ある事業所、「プラッツ」と、「はたらく大人にフィット県庁前」と、「障がい者のはたらく拠点ジョブサポート馬出」の移転準備が進んでいます。
 9月20日(火)からは、「東区社領1丁目12-4 2F」で、5つの事業を継続する予定です。
 すぐ近くには、「障がい者のはたらく拠点ジョブサポート郷口」(東区郷口町7‐7)があるので、福岡ジョブサポートの全ての事業所が集まることになりました。
 かれこれ4年ほど前に、ジョブサポート馬出が入居していた大賀ビルのオーナーからの立ち退きの要請を受けたことから始まり、紆余曲折を経て、ようやくこの地にたどり着きました。

 福岡ジョブサポートは、障がいのある方の「働く」と「自立」を、支援のメインに据えて事業を進めてきました。
 働きたいと利用を始められる方々は、将来像も、現在の状況も、意欲も、適性も、お一人お一人違います。
 そんな方々の、さまざまなニーズを応えるべく、いろいろな事業に取り組んで20年余りが過ぎました。
 さまざまな作業や働き方にチャレンジして、自分の適性や程よい働き方を見つけ磨くことを目指す就労継続支援B型、企業就労をめざす就労移行支援、働くと自立生活の土台を作る生活訓練や放課後等デイサービス、ゆっくりと働く生活に近づいていく就労継続支援B型、働く生活を支えるために様々な支援や社会資源を繋げていく相談支援、就職した後の定着支援‥等、障がいのある人が、持てる力を発揮して働き続け、地域の中で暮らしていくために必要な支援を、考え取り組んできました。

 9月から、これらの事業が近い所に集まることになりますので、事業所間の連携がより緊密にとれるようになり、お一人お一人への支援の質がアップできると期待しています。

 1999年九大病院東門前に、初めての就労支援の事業所「障がい者のはたらく拠点ジョブサポート馬出」を開所して翌年には、利用者さんも、スタッフも、受注する作業も増えてきて、狭くて息苦しくなるほどになりました。
 そこで、作業の資材や納品前の完成品を置く場所、電動車いすを使う方も使える広いトイレが設置できる物件を探し回り、郷口町の倉庫用の建物に出会ったのです。
 当時は、JR箱崎駅が筥崎宮の東側にあり、にしてつストア(現 にしてつストア レガネット筥松)ができたばかりで、賑やかさはありませんでしたが、誰もが作業やトレーニングができる広さを優先して、新しい事業所を設置することを決めました。
 すぐ近くに筥松小学校があり、周りには田んぼや畑も残っていて、車がたまにしか通らない道を、のんびり登下校する子どもたちをよく見かけました。
 そんなゆったりとした土地柄も魅力でした。
 大きな倉庫の中に、電動車いすを使う方でも使える広いトイレや、車で通所する車いす使用者が、濡れないで車の乗り降りができるようにシャッター内に駐車場も設けて2002年6月に開所したのが、就労継続支援B型事業所「障がい者のはたらく拠点ジョブサポート郷口」です。

 あれから20年余の間に、周囲にはいろんな会社やマンションが次々に建ち、隔世の感を覚えますが、まだまだゆったりとした雰囲気は残っている地域です。
 そんな地域に、福岡ジョブサポートの4事業所が集まります。
 いくつもの支援機能が集まることによって、箱崎や郷口町、筥松、社領、馬出、・・・の地域の障がいのある方やご家族への支援拠点になり、地域の皆様の頼りになる福祉拠点となれるようがんばりたいと思っています。