「月いち みそ汁の会」を御存じでしょうか?
みそ汁の会は、月に1度開催しているジョブサポート箱崎のグループプログラムで、その名の通り、みんなでみそ汁を作り、おいしく食べる会です。

なぜ、就労移行支援でみそ汁を作るのか???
そこには、3つの理由がありまして・・・
①みそ汁作りは、生きてく自信
お金がない時も、料理をする気力がない時も、みそ汁とご飯(米)さえ食べていれば、最低限の栄養がとれる!みそ汁が作れるってことは、生きていく力があるということ!
②料理で身に付く段取り力
工程が比較的シンプルなみそ汁作りを繰り返す中で、段取りを考え動く基本の力が身に付く!これって仕事にも役立つはず!
③他者と協調する経験を
具材決めや役割分担などいろいろな場面で、協力したり、他のメンバーの意見を聞く経験ができる!3人程度の小グループで、小さな経験の積み重ね!
こういった目的で、楽しみながら学ぶ機会としてみそ汁の会を続けているのです。
今回は、箱崎メンバーだけでなく、フィットの継続B型メンバーお二人も参加して、合同で開催しました。
みそ汁の会は、事前に開く「みそ汁会議」から始まります。

おなじみ(?)「みそ汁の3大要素」の確認と今回の具材の案を出します。
役割分担は、キッチン申し込み、買い出し、会場代の支払いなど。
そして当日、買い出し部隊3人は近くのスーパーへ。
今回の予算は9人分(3チーム×3人)で「500円」。
みんなが挙げた食べたい具材の中から、話し合いながら選んでいきます。
「鶏のつくねが入れたかったけど300円以上する…。他のものに譲ります」
「豆腐は3個パックの方が便利かも」
「いろどりを考えると、玉ねぎより人参かな?」
ここでも、意見を伝えたり、譲り合ったり、コミュニケーションが生まれます。
キッチンについたら、各班で役割分担を考えながら調理に入ります。
何度か参加して慣れてきたメンバーは、段取りも身に付いてきています。

「先に出汁をとりよこう」
「いりこ、昆布、かつお、どれ入れる?」
「もう全部入れよっか~」

具材を切って、煮ていきます。
料理の仕事についてみたいKさん、さすが慣れた手つきで包丁を握ります。

「出汁も、もったいないから入れようよ!」
今回初めて、そんな意見がでました。素敵です。
昆布は細切りに、イリコは頭とワタをとって、かつお節は…「とりあえず小鉢に入れよう」

具材が煮えたら、味噌をといて仕上げます。
みんなが一番迷うのはココ。味噌はどれくらい入れるのか?・・・でも、味見をすれば大丈夫。
「ちょっと薄いかな?」「濃すぎかな?」
自分の感覚に意識を向けることも、トレーニングになる気がします。
ちょうどお昼前に完成。

感想や気づきを共有した後、お弁当と一緒にいただきまーす!!
自分たちで作る料理は、やっぱりおいしいです。
こんな感じで、さまざまな場面で、学びがあるみそ汁の会なのです。
来月は、夏限定の特別企画になるかも。みなさんお楽しみに!
会場を貸していただいている、近所の「ひだまりホール(バンビの木箱)」さん。
夏でも風が通り抜けて涼しい、気持ちの良い場所です。いつもありがとうございます!

