ジョブサポート郷口には、JR箱崎駅の東側の宇美川に架かっている、郷口橋か筥松橋のどちらかを渡って行くことが多いです。
JR箱崎駅からだと、筥松橋を渡るのが少し近道で、箱崎1丁目バス停や地下鉄箱崎宮前駅からだと、郷口橋を渡るのが自然のコースになります。
朝夕の通勤には筥松橋を渡ることが多いのですが、筥松橋の袂には、筥松小学校があります。
名前は「筥松」となっていますが、住所は、ジョブサポート郷口と同じ郷口町ですし、3階建ての校舎がすぐそこに見えているぐらい近い所にあり、ランドセルを背負った子どもたちをよく見かけます。
ところで、最近、校門の前に先生が立って、登校してくる子どもたちの見守りをしておられるのを見かけるようになりました。コロナ禍で、通学できない期間が続いたせいで、登校指導もしなくてはならないのかしら?先生方も大変だなあと思いつつ通り過ぎておりました。
さて、今朝、筥松橋を渡って、筥松小学校の校門前に差し掛かると、いつもどおり校門前に先生が1人立っておられましたが、校門脇の歩道に、座り込んでいる子どもと、その横に並んでしゃがみこんでいる先生が目に留まりました。
ランドセルを背負ったまま地面にお尻をつけて、両ひざの間に顔を伏せているその子どもは、明らかに校門の中に入ることができなくて、「いやだよ」という声や泣き声が聞こえてくるようでしたし、並んでしゃがみこんだ先生は、生徒の顔を覗き込んで「どうしたの?」「どうしたいの?」という声をかけている様子でした。
さあ、何があったのでしょう。
「なんとか学校の前までは来たけれど、とうとう座り込んでしまった。動けなくなった。先生から聞かれても、気持をうまく説明できないし、教室に入るのは怖いし、家に帰ると怒られるだろうし、にっちもさっちもいかなくなっている・・・・?」というのが、最もありそうな状況です。
日頃、子どもたちが連れ立って登下校している様子を見ると、楽しそうにしているけど
子どもは子どもなりの悩みもあるだろうな、お友達との関係や、勉強や先生のこと、親のことや兄弟のことなど悩んでいることもあるだろうなと、笑顔の下に隠れているいろいろを想像してしまいます。
今朝見かけた子どもの苦しみが何だったかわかりませんが、子どもだって大人と同様に、その子なりの葛藤を抱えて必死で生きているのだと思うのです。
並んでしゃがんでいた先生の「どうしたの?」が、その子の心に届きますように。